Swift 入門 | Swift を使う準備 | Swift とは
Swift は、2014 年 6 月に開催された Apple の開発者向けカンファレンスで突然発表された、まったく新しいプログラミング言語である。
それまで、macOS や iOS(iPhone、iPad)向けのアプリ開発では、Objective-C というプログラミング言語が使われていた。これは macOS の成り立ちに由来する。
macOS は、それ以前に存在した NeXTSTEP という OS を基盤としている。NeXTSTEP はもともと、強力なオブジェクト指向言語である Objective-C でプログラムを作成し、実行するためのプラットフォームとして開発された。Objective-C と NeXTSTEP は非常に密接な関係にあった。NeXTSTEP を開発していたのが NeXT 社であり、その CEO がスティーブ・ジョブズだった。
スティーブ・ジョブズが Apple に復帰したとき、NeXTSTEP も Apple に移り、macOS の基盤となった。外観は Mac らしくなったが、内部は NeXTSTEP を基にしている。そのため、macOS は Objective-C のプログラムを動かすことを前提としていた。
この前提は現在も完全になくなったわけではない。macOS と iOS には Objective-C 向けに用意されたフレームワークが含まれており、アプリケーションはそれらを利用して動作する。Mac や iPhone の開発で Objective-C が使われてきたのは、OS 自体が Objective-C を前提として設計されていたためである。
Objective-C は決して理解しやすい言語ではない。C 言語と、初期のオブジェクト指向言語である Smalltalk の考え方を組み合わせているため、1 つの言語の中に 2 つの構文が同居しているように見える。C++、Java、C# など、より馴染みやすい構文を持つ言語が主流になるにつれて、Objective-C は一般的な言語とは異なり、学習が難しい言語だと認識されるようになった。
Mac や iPhone の普及により、多くの開発者がアプリケーション開発に参加した。しかし、Objective-C のとっつきにくさに戸惑い、もっと理解しやすい言語を求める開発者も多かった。
この状況は Apple にとっても望ましいものではなかった。そこで登場したのが、学びやすく、理解しやすく、使いやすい新しい言語である Swift だ。