Gradle 概要
Gradle はなぜ注目されているのか。まずは Gradle がどのようなツールなのかを理解する。
Gradle とは?
- Gradle は Maven を置き換えられるビルドツールである。
- Groovy ベースの DSL (Domain Specific Language) を使用する。
- Spring オープンソースプロジェクトや Android Studio では Gradle が使われている。
Gradle 公式サイト
なぜ Gradle なのか?
Java では比較的早い時期から「ビルドツール」によるプロジェクト管理が普及していた。Apache Ant というビルドツールが登場したのは 2000 年である。その後、より強力な Apache Maven が登場し、現在でも「Java ビルドツールの事実上の標準」と言える。
このようなツールで「これがほぼ標準」と定着すると、そう簡単には変わらない。しかし、ビルドツールの世界では例外的な出来事が起きている。Maven の牙城を崩しつつある強力なライバルが、Gradle というソフトウェアである。
Gradle は Groovy という言語を基盤に作られたビルドツールである。「Groovy? Java ではないのか?」と思ったかもしれない。それは一部正しい。
Groovy は Java 仮想マシン上で実行されるスクリプト言語である。Java と同じようにソースコードを書き、Java 仮想マシン上で動作するが、Java と異なりソースコードをコンパイルする必要はない。Groovy はスクリプト言語であり、ソースコードをそのまま実行する。また Java と互換性があり、Java クラスファイルをそのまま Groovy クラスとして使用できる。文法も Java に非常に近く、Java をより使いやすくしたもののように感じられる。Groovy を Java の方言の一つと考える人もいるほどである。
この「手軽に使える Java」とも言える Groovy を使ってビルド処理を記述し、実行するのが Gradle である。
すでに Maven を利用している人なら分かると思うが、Maven は XML ベースでビルド処理を記述する。簡単な内容なら問題ないが、複雑な内容を書く場合、XML ベースの記述はかなり難しくなる。Java プログラマーなのに、ビルド管理のためだけに別の言語を使わなければならないというのは、どこか納得しにくい感覚もある。
Gradle なら、Java とほぼ同じようなコードを書いてビルド処理を管理できる。この点が、Java プログラマーにとって圧倒的に受け入れやすい理由なのかもしれない。