Gradle インストール

Gradle を使用できるようにインストールおよび設定する方法を説明する。

Gradle は Gradle の Web サイトでバイナリファイルが配布されている。しかし、多くの人は「ファイルをダウンロードして配置して……」という方法は取らないだろう。

Gradle はさまざまなパッケージ管理ツールに対応している。ここでは Windows および macOS の代表的なパッケージ管理ツールを使ったインストール方法を説明する。

Windows で Gradle をインストールする

Windows では、別途パッケージ管理ツールが十分に普及しているとは言いにくい。おそらく何も準備していない人が多いだろう。

Scoop のインストール

Gradle は “Scoop” という Windows パッケージ管理ツールに対応している。まず Scoop をインストールする。これは PowerShell で実行する。PowerShell を起動し、次のコマンドを実行する。

iex (new-object net.webclient).downloadstring('https://get.scoop.sh')

これで Scoop がインストールされる。PowerShell の起動方法が分からない場合は、スタートメニューを右クリックして [ファイル名を指定して実行] メニューを選択し、“powershell” と入力して実行すればよい。すると PowerShell ウィンドウが開く。

Scoop で Gradle をインストールする

Scoop のインストールが完了したら、Gradle をインストールする。コマンドプロンプトを開き、次のコマンドを実行する。

scoop install gradle

しばらく待つとインストールが完了する。別途 path 変数を設定する必要もない。

macOS で Gradle をインストールする

macOS へのインストールについて説明する。macOS でも、やはりパッケージ管理ツールを使う方法が最も簡単である。

Homebrew のインストール

macOS では “Homebrew” というパッケージ管理ツールが広く使われている。これを利用するのが最もよい。

Homebrew を使用するには Java と Xcode がインストールされている必要がある。Java はインストール済みだと思われるが、Xcode がない場合はインストールする。これは App Store からインストールできる。“xcode” で検索するとすぐに見つかる。

準備ができたらターミナルを起動し、次のコマンドを実行する。

$ ruby -e "$ (curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"

これで Homebrew がインストールされる。コマンドを見ると分かるように、このコマンドは Ruby を使用している。macOS には標準で Ruby がインストールされているため、別途準備する必要はない。

brew で Gradle をインストールする

準備ができたら Gradle をインストールする。ターミナルを起動し、次のように実行する。

$ brew update && brew install gradle

これでしばらく待つと Gradle がインストールされる。

MacPorts を使ってインストールする

このほかに MacPorts というパッケージ管理ツールも使用できる。これを使う人は、ターミナルで次のように実行する。

$ sudo port install gradle

管理者パスワードを入力すると Gradle のインストールが実行される。どの方法でもインストールされる Gradle は同じである。

バイナリインストール

パッケージ管理ツールがよく分からず、より簡単な方法を考えるなら、バイナリファイルをダウンロードして手動でインストールする。

https://gradle.org/releases/

これが Gradle の Web サイトのダウンロードページである。ここにアクセスし、“Releases” の場所から最新バージョンのバイナリファイルをダウンロードする。これは圧縮ファイルとして提供されているため、展開して適当なフォルダに配置する。

また、Gradle コマンドを使用できるようにするには、その中の bin フォルダのパスを path 変数に追加する必要がある。gradle-x.x\bin フォルダを環境変数のパスに追加する。

GRADLE_HOME={GRADLE_HOME}\bin

インストール後、コマンドプロンプトまたはターミナルを起動し、次のように実行してみよう。

$ gradle -v

Gradle のバージョン情報が表示されれば、正常にインストールできている。

------------------------------------------------------------
Gradle 4.1
------------------------------------------------------------

Build time:   2017-08-07 14:38:48 UTC
Revision:     941559e020f6c357ebb08d5c67acdb858a3defc2

Groovy:       2.4.11
Ant:          Apache Ant(TM) version 1.9.6 compiled on June 29 2015
JVM:          1.8.0_121 (Oracle Corporation 25.121-b13)
OS:           Mac OS X 10.10.5 x86_64

その他の Gradle 環境変数変更

  • GRADLE_HOME\bin\gradle.bat ファイルの set DEFAULT_JVM_OPTS= に JVM 環境変数を渡すことができる。
  • JAVA_OPTS または GRADLE_OPTS でも JVM 環境変数を渡すことができる。
set DEFAULT_JVM_OPTS=-Dfile.encoding=UTF-8 -Xmx512m -XX:PermSize=64m -XX:MaxPermSize=256m

Gradle を使うのに Groovy のインストールは必要か?

Gradle は Groovy で動作すると説明したため、Groovy をインストールしないと使えないのではないかと思うかもしれない。しかし、その心配は不要である。

Gradle には最初から Groovy が含まれている。そのため、別途 Groovy をインストールする必要はない。

ただし、Groovy を言語として利用し、プログラムを作成することはできない。Gradle に内蔵された Groovy は外部公開されないためである。そのため、Groovy の利用も学びたい場合は別途インストールする必要がある。

http://groovy-lang.org/download.html

上記 URL が Groovy の Web サイトである。ダウンロードページから最新バージョンをダウンロードする。これも Gradle と同じく圧縮ファイルとして配布される。

ダウンロード後に圧縮を展開し、ファイルを適当な場所に配置する。そして、保存されたフォルダ内の bin フォルダのパスを path 変数に追加する。すると Groovy を使用できる。

インストールが完了したら、コマンドプロンプトまたはターミナルを起動し、次のように実行する。

$ groovy -v

これで Groovy のバージョンが表示されるか確認する。正しく表示されれば、正常にインストールされている。