ITにおけるTimestampとは?
タイムスタンプとは?
タイムスタンプは「時刻表示」を意味する英単語で、文書に押された日付と時刻を指し、IT分野ではファイルやデータの属性の1つとして付与・保存される日付および時刻情報をこう呼ぶ。
タイムスタンプの由来
タイムスタンプは、昔の西洋で郵便物などの書類を送ったり受け取ったりした時刻を示すために使われていたゴム印に由来するとされる。中央に日付があり、24時間を表した円の周囲の特定時刻を上部の三角形が指す方式である。
この印を紙に押して特定の時刻を示していたものが、現在のITシステムではepochを基準に経過した時間を表す形になっている。

画像出典: wikimedia
ファイルシステムにおけるタイムスタンプ
OSのファイルシステムでは、ファイルやディレクトリ(フォルダ)の属性の一種として、作成日時、最終更新日時、最終参照日時などを記録する。これをタイムスタンプ(timestamp)という。
ファイルやディレクトリを作成したり、書き込みや読み込みを行ったりすると、ファイルシステムが自動的に付与・更新する。この情報を基に、ファイルを作成順や更新順で並べ替えたり、別の場所にある同一ファイルのうちどれが最も最近更新されたかを確認したりできる。
電子文書の時刻認証
ある電子文書が過去の特定の日付および時刻の時点で存在し、現在まで改ざんされていないことを証明する仕組みを時刻認証という。このとき付与される日付および時刻情報をタイムスタンプという。
デジタル署名と同様に、時刻認証局(TSA: Time-Stamping Authority)という信頼できる第三者を利用する。文書作成者は文書データのハッシュ値(特徴を表す短いデータ)を認証機関に送り、認証機関は受け付けた日付と時刻、文書のハッシュ値から別のハッシュ値を生成する。
時間が経過した後に文書を検証したい人は、自分が持っている文書と作成者が主張する日付・時刻からハッシュ値を算出し、発行当時のハッシュ値と一致すれば、その文書がタイムスタンプ発行時点に実際に存在し、現在まで改ざんされていないことを確認できる。