Kotlin開発環境とインストール
Kotlin開発環境とインストール
Kotlinの開発環境を作成して実行する方法は次のとおりである。
- Webブラウザーで利用できるエディターを実行する
- コマンドラインインターフェース(CLI)コンパイラー
- IntelliJ IDEAをインストールする
Webブラウザーで利用できるエディターを実行する
前述した方法の中で、最も簡単で手軽な実行方法はWebブラウザーを使うことである。
JetBrainsが提供するKotlin Playgroundを使い、Webブラウザーで次のURLを開いてみよう。
画面が開くと黒い画面が表示され、簡単なサンプルコードが見えるはずである。その右側には、Run、Setting、Share、Helpのアイコンがある。
また、上部のPlayメニューでは、さまざまなHands-on、Examples、Koansなどの練習が提供されている。
コマンドラインインターフェース(CLI)コンパイラー
自分のコンピューターでコマンドを入力してコンパイルを実行する方法である。現在使用している任意のエディターでコーディングできる。
コンパイラーは次のURLを参考にしてダウンロードまたはインストールすればよい。
コンパイラーのインストール
手動インストール
スタンドアロン(Standalone)としては、コンパイラーのアーカイブをディレクトリに展開し、必要に応じてbinディレクトリをシステムパスに追加する。binディレクトリには、Windows、OS X、LinuxでKotlinをコンパイルして実行するために必要なスクリプトが含まれている。
SDKMAN!
OS X、Linux、Cygwin、FreeBSDなどにインストールするには、次を実行する。
$ curl -s https://get.sdkman.io | bash
$ source ~/.sdkman/bin/sdkman-init.sh
$ sdk install kotlin
$ sdk install java
$ kotlinc -version
Homebrew
また、OS XではHomebrewを通じてコンパイラーをインストールできる。
$ brew update
$ brew install kotlin
コンパイルと実行
コンパイラーがインストールできたら、コンパイラーを実行してKotlinソースファイルをclassファイルにコンパイルしてみよう。
任意のディレクトリで次のコードを書き、ファイル名をHelloWorld.ktとして保存する。ファイル名の末尾にある.ktはKotlinソースファイルの拡張子である。
fun main() {
println("Hello, world!")
}
ターミナルを起動し、現在のディレクトリを保存したディレクトリへ移動して、次のようにコマンドを入力する。
$ kotlinc HelloWorld.kt
$
コマンドの前にある$は、便宜上プロンプトを表す記号である。メッセージが出力されず次のプロンプトが表示されれば、コンパイル成功である。lsコマンドなどで、同じディレクトリ内にclassファイルが生成されたことを確認できる。
$ ls
HelloWorldKt.class
生成されたクラスファイル名はHelloWorldKt.classである。このファイルを実行してみよう。実行はJavaと同じようにjavaコマンドで行えばよい。
$ java -cp . HelloWorldKt
Hello, world!
また、jarファイルとしてコンパイルして実行することもできる。
$ kotlinc HelloWorld.kt -include-runtime -d hello-world.jar
$ java -jar hello-world.jar
Hello, world!
上では、最初のkotlincコマンドでjarファイルを作成し、javaコマンドで実行している。
JavaScriptとしてもコンパイルできる。
$ kotlinc-js HelloWorld.kt -output hello-world.js
コンパイルされたhello-world.jsファイルの内容は次のとおりである。
if (typeof kotlin === 'undefined') {
throw new Error("Error loading module 'hello-world'. Its dependency 'kotlin' was not found. Please, check whether 'kotlin' is loaded prior to 'hello-world'.");
}this['hello-world'] = function (_, Kotlin) {
'use strict';
var println = Kotlin.kotlin.io.println_s8jyv4$;
function main() {
println('Hello, world!!!');
}
_.main = main;
main();
Kotlin.defineModule('hello-world', _);
return _;
}(typeof this['hello-world'] === 'undefined' ? {} : this['hello-world'], kotlin);
IntelliJ IDEAのインストール
最後に紹介するのは、IDE(統合開発環境)であるIntelliJ IDEAを使用する方法である。このIDEをダウンロードするには、ブラウザーで次のURLを開いてみよう。
有料利用ライセンスがなければ、無料版であるCommunity Editionをダウンロードする。ダウンロードが完了したら、環境に合わせてインストールする。
最初に起動すると初期画面が表示されるので、メニューのPluginsへ移動し、Kotlinプラグインを探してインストールする。プラグインのインストールが完了すると、IntelliJ IDEAを再起動するようメッセージが表示される。再起動すればよい。
次に[New Project]をクリックし、新しいプロジェクトウィザードが開いたら、入力欄にプロジェクト名などを入力してプロジェクトを作成する。プロジェクトが作成され、ウィザードが閉じるとエディターが表示されるので、Kotlinソースファイルを追加する。ソースファイルの追加は、srcディレクトリを選択した状態で右クリックし、Kotlinファイルを選択してソースファイルを作成すればよい。
コードを書いた後にコンパイルおよび実行するには、メニューバーから「[Build] > [Run…]」を選択する。すると下部でコンパイルが実行され、出力結果が表示される。
まとめ
ここでは、Kotlinの3つの開発環境を作成し、実行および使用する方法を紹介した。
Webブラウザーで簡単に利用できるKotlin Playgroundは、簡単な実験コードを使う場合によいだろう。基本的にはIntelliJ IDEAを使用してKotlinプログラミングを進めることになる。あるいは別のエディターを使いたい場合は、CLIコンパイラーを使用してコンパイルを進めればよい。
次はKotlinの基本文法と機能について見ていく。