Multi-Model
Multi-Modelの概念について学ぶ。
Multi-Modelとは?
一つのAIシステムで複数のモデルを一緒に使うアプローチを指す。
つまり、単一モデルにすべてを任せるのではなく、各モデルの強みを組み合わせることで、より高い性能や多様な機能を得る方法である。
たとえば、テキストだけでなく画像、音声、動画まで一緒に処理できるモデルである。
なぜ必要なのか?
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一つのモデルでは不足する場合
- 例: 画像も扱い、テキストも扱う必要がある場合
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専門化されたモデルの活用
- 大規模な汎用モデルとドメイン特化モデルを一緒に使用
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性能最適化
- 重く遅いモデルは中核推論だけに使い、軽いモデルは前処理や簡単な作業に使用
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コスト削減
- 常にGPT-4のような超巨大モデルを使うと高価なため、一部は小さなモデルに任せ、難しい部分だけ大きなモデルを使う
Multi-Modelの種類
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マルチモーダル(Multi-Modal)とは異なる
- Multi-Model != Multi-Modal
- Multi-Modal: 画像+テキスト+音声など、複数の入力形式を処理する一つのモデル
- Multi-Model: 複数のモデルを組み合わせてシステムを構成
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構成方式
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並列(Ensemble): 複数のモデルが同時に答えを出し、結果を統合して最終決定
- 例: 投票(Voting)、平均(Blending)、重み付き組み合わせ(Weighted Sum)
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直列(Pipeline): あるモデルの出力を別のモデルの入力として渡す
- 例: 画像キャプションモデル -> テキスト要約モデル -> 質疑応答モデル
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ハイブリッド: 状況に応じてモデルを選択する(Routerモデル)
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例
- 検索 + 生成(RAG)
- 検索モデル(ベクトル検索)+ 生成モデル(LLM)
- Copilot系
- コード支援: 素早いコード補完は小さなモデル、精密なバグ修正はGPT-4
- 自動運転
- 映像認識CNN + 行動計画RLモデル
- ヘルスケア
- 医学知識モデル + 一般LLMの組み合わせ
Multi-Model vs Single Model
| 区分 | Single Model | Multi-Model |
|---|---|---|
| 構成 | 一つのモデルがすべてを実行 | 複数のモデルが役割分担 |
| 利点 | 単純で管理しやすい | 精度向上、柔軟性向上、最新技術の活用が可能 |
| 欠点 | 汎用モデルには性能限界がある | システムが複雑で調整が必要 |
まとめ
Multi-Modelは複数のモデルを組み合わせ、それぞれの強みを生かしてより良い結果を出すシステム設計方式である。
例として、「検索モデル + 生成モデル」、「小さなモデル + 大きなモデル」、「特化モデル + 汎用モデル」を組み合わせる方式がある。